コロナ禍で家計を見直し！住宅ローンの借り換えについて教えてください

投稿日：2020年11月30日

家計を見直すならまずは住宅ローンの借り換えを。そんな言葉をよく聞きますが、実は「借り換え」ってよくわかりません。簡単に教えてください！

改めて聞かれると、住宅ローンの借り換えって上手く説明できないな💦どうしておススメなのかも。
とにかく「今は金利が低いから」なんですよね？

そうですね、では簡単に「住宅ローンの借り換えとは」から説明しましょう。
たとえば10年前に住宅ローンを組んだ人の場合…

ローンの借り換え：
・10年前にＡ銀行でローンを組みました。
・現在、ローンがあと20年残っています。
・そこでB銀行からお金を借りて、そのお金でＡ銀行のローンを一気に返しました。
・そのあとは、Ｂ銀行にローンでお金を返しています。

これが住宅ローンの借り換えです。

お金を借りる銀行を替える、ということですね。
でも、お金を借りる先がＡ銀行からＢ銀行に変わることで、何かお得になるんですか？

別の銀行でローンを組みなおすと、今の金利で借りることになるんです。

？

家を建てる時に銀行からお金を借りると思いますが、それを返済する際は利息を付けて返すことになります。これはわかるかな？

あ、それはわかります！

その利息がいくらになるのか決めるのが金利です。
住宅ローンの場合は「年利」なので、1年間で何パーセントの利息をつけるかを決めます。

ふんふん。

10年前にお金を借りた人は、10年前の金利でローンを組んでいます。
今、お金を借りる人は、今の金利でローンを組みます。
今は金利が低いので、同じ金額を借りても、返す金額が全然違うことになります。
昔ローンを組んだ人が、今、家を買っている人たちと同じ金利でローンを組みなおすと、月々の返済が、たとえば数千円から数万円くらい浮くこともあるんですよ。

金利が低いって、どれくらい違うんですか？

10年前の金利が2.5%、今の金利が0.6%くらいかな。
（※銀行や金融機関によって異なります）

ずいぶん違いますね！

具体的な数字を入れると、もっとわかりやすいですよ。

例：10年前の金利：2.5%、今の金利：0.6%として：

「10年前に2千万円を借りた人」
2千万円×0.025=50万円–> 1年間に支払う利息の金額は50万円

「今、2千万円を借りる人」
2千万円×0.006=12万円 –>1年間に支払う利息の金額は12万

二人とも、ひと月に7万円支払うことにします。1年間で84万円の支払いを終え、残りの金額は次のようになりました。

10年前の人　：1,966万円（2,000万円－（84万円－50万円））
今の人　　　：1,928万円（2,000万円－（84万円－12万円））

今の人の方が、返済額が38万円早くすすんでいますね。

1年経ったので、もう一度利息の計算をし直します。

住宅ローンは「年利」だから。

残りの支払い総額にそれぞれの金利をかけて、もう一度、利息を再計算します。

10年前の人：1,966万円×0.025 = 49万1,500円
今の人　　：1,928万円×0.006=11万5,680円

利息にずいぶん差が出てきましたね！

これを何年も繰り返すと、総支払額がかなり違うことがわかるでしょ？

元が大きな金額だから、パーセンテージが変わると影響が大きいんですね。

住宅ローンの金利は、一度銀行で借りると契約した時の金利のまま変わりません。だから、契約の金利を変えるには銀行を変える必要があるんです。

じゃあ、ローンを組んで何年も経つ人は全員借り換えですね！さっそく銀行に…

あ、待って待って！そう単純には決められませんよ。あと、銀行に行くのもちょっと待ってください。

家計の見直しに有効な住宅ローンの借り換え。とても良い案ですが注意する点もあるようです。続きは次回！

※本文は細かい事柄を省略し簡単に説明したものです。より詳しい情報が知りたい方はすまいるファミリー株式会社の無料メール相談をご利用ください。

今回の専門家
中村諭（住宅ローンソムリエ®）<担当：住宅ローン>

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