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これから社会人になる若者たちへ。気を付けて!フラット35の不正利用

2019年5月、各新聞に掲載された“住宅ローン「フラット35」が不動産投資に悪用された”という件について。「年収250万円OK」「自己資金ゼロで」等の言葉で貯蓄の少ない若者層が引き込まれたようです。成人を目前にした子どもを持つ母親にとっても気になる記事。そう、気になるけど、実はいまひとつわからない…。コテコテ文系専業主婦・美子が住宅ローンの専門家・中村諭(CFP®認定者)にモヤモヤをぶつけてみました!
美子
これから巣立っていく子供を持つ母として、ちょっと怖い記事でしたね。
年収250万円って新入社員の若者達じゃないですか?ウチの長男も数年後はサラリーマンなんですけど。
中村諭(住宅ローン)
あと数年で二十歳か。「“20代の若者から投資用マンションの相談が急増している”」…。
美子
怖っ!ウチの子、「家賃収入ラッキー♪」とか言って絶対引き込まれそう。
中村諭(住宅ローン)
そこまで軽くはないんじゃない…(^^;
今はほら、年金2千万円問題とか、将来のお金の不安をメディアでも取り上げてるでしょ。
業者はその辺りを絡めて誘ってくるみたいだよ。
美子
不動産投資なんて、ある程度年配のお金持ちの方がやることだと思ってたんですけど。
マンションのオーナーなんて、若い人にできるんですか?
中村諭(住宅ローン)
この場合、マンション一棟買う訳じゃないよ。買うのは1Kとかの一部屋。
たとえば都内の新築マンションの一部屋を2,500~3,000万円の35年ローンで買うとかね。
美子
あ、なるほど。一部屋だったらいけるのかな?
中村諭(住宅ローン)
うーん。勧誘してくる業者は色んな利点を上げてくるけど、やっぱり利益の出る状態を維持するには管理費や修繕費もかかるし。
年数が経てば老朽化もするし、何かとお金は必要だよ。
ある程度自己資金を投入してきちんと管理していける人じゃないと厳しいと思います。
美子
だったら預金も収入も少ない若者には厳しいですよね。
でも今回の問題は経営が上手くいかなくなった、というのでは無いんですよね?
中村諭(住宅ローン)
そう。問題になったのは、不動産投資に「住宅ローン」を使ったことだよ。
フラット35は自分や親族が住むことを前提とした「住宅ローン」なので、他人に貸すための家を買うために使うことはできないんです。
美子
貸す目的で部屋を買ったのに、住みますって嘘の申告をしたんですね。
中村諭(住宅ローン)
虚偽の申告が判明したので、借りた人は銀行から一括返済を求められました。
返せない場合は自己破産もあり得るし、大変なことなんです。
美子
フラット35を提供している住宅金融支援機構では「今春から顧客に対して、うその申告があれば全額返済することに同意を求めている」そうですよ。
これで嘘の申告をしようとしている人が思いとどまってくれれば良いですね。
中村諭(住宅ローン)
住宅ローンは住むために利用するもの。
正しい知識を持って正しい利用法でお使いください(*^-^*)

参考:朝日新聞、日経新聞

今回の専門家
担当:中村諭(住宅ローンソムリエ®)<住宅ローン>

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