こんにちは。
聞いてみてよかった！
松戸のくらしのプロ集団『すまいるファミリー』です。
住宅ローンのご相談を受けていると、まれに次のような質問に出会います。
『 住宅ローンを借りた銀行が倒産したら、ローンはどうなるの？ 』
中には、『銀行が倒産したら、借金はチャラになる？』と期待して質問される方もいますが、そう甘くは
ありません。
金融機関が倒産したら、その金融機関を丸ごと抱え込む形で、受け皿となる金融機関が登場します。
正常に返済されているローンについては、当初の契約のまま、受け皿となった金融機関に引き継がれ、
今まで通りに返済を続ける事ができます。
つまり、契約した内容がそのまま引き継がれますので、優遇金利の利率が見直される等の心配はありま
せん。でも、返済が遅れたりすると、契約内容の見直しを言い渡されるでしょうね。
倒産した金融機関に残っているのが、借金だけなら、それほど心配ないかも知れませんが、次に心配な
のは、預金もある場合です。
『 金融機関が倒産したら、借金（住宅ローン）と預金は相殺されてしまうのか？ 』
この相殺についても、心配はありません。
ちょっと調べてみましたが、相殺するには、民法および預金規定で、預金者側からの意思表示が必要と
の事です。つまり、銀行が勝手に相殺はできない仕組みです。
でも、ここで一つ注意する事があります。
それは、預金額が1000万円以上ある場合です。
金融機関が倒産した場合に守られる私たちの預金額は、一人あたり1000万円まで。
という事は、預金が1000万円以上ある場合は、2000万円であっても1億円であっても、返してもらえ
るお金は1000万円まで。（1000万円を超える分については、倒産した銀行の法的整理が終わるまで、あ
と幾ら返してもらえるかは分かりません。）
そこで、倒産してしまった銀行に沢山預金があり、「住宅ローン」もある場合は、相殺を上手に使う必要
があります。
例えば、『預金：2500万円』『ローン：2000万円』（純資産：2500万円-2000万円＝500万円）という方
は、相殺を申し出なければ、次のようになってしまいます。
『預金：1000万円』（1000万円を超える分はカットされるため）
『ローン：2000万円』
【純資産：－1000万円】
つまり、借金の方が多く残ってしまうのです。
そこで、1500万円分の相殺を申し出れば、次のとおり純資産額は守られます。
『預金：1000万円』
『ローン：500万円』
【純資産：500万円】
知らないという事は、怖いですね。
住まいに関する「困った」があれば、是非一度ご相談下さい。
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