暮らしのQ&A

戸建てに住んでます。土地の地盤調査はできますか?

質問:

現在戸建てに住んでいますが、今住んでいる土地の地盤調査はできますか?可能な場合はその費用が知りたいです。また、改良が必要と診断された場合、どのような対策ができるのでしょうか?

回答:

(5分野の専門家からの回答です)

ローンの専門家からの回答
この度のご質問に関しては、ローンの専門家の立場から申し上げることはございません。

 

保険の専門家からの回答
この度のご質問に関しては、保険の専門家の立場から申し上げることはございません。

 

建築・リフォームの専門家からの回答
ご相談者様はじめまして。専門分野「リフォーム・建築」を担当しております中村 寧 です。
宜しくお願いいたします。

まず地盤調査の測定は5か所以上で行います。
測定箇所は、建築予定地の四隅と中央です。建物の中央は、建築の対角線の長い方の2分
の1の箇所になります。

 

1ですから、地盤調査をする時には、建物の形状と配置が決まっていなければなりません。
1また、建て替えなどで敷地に既存建物がある場合は、建物を解体した後でなければ地盤調
査をする事が出来ません。その際の費用ですが5~8万円程度になります。

 

1因みに調査結果後、改良が必要と診断された場合3つの改良方法がございます。

1(その3つの改良方法は自分たちで選択できるのではなく、診断を基に判断しなければなり
ません。)

 

以下3つの改良方法と大まかな費用をお知らせ致します。

 

[改良方法1:表層改良]
1表層改良とは軟弱地盤の層が地表から2メートル以内の場合に軟弱地盤層の強度を上げ、
下部の良好地盤層と一体化させて支持地盤を造る工法です。

 

固化材による植物などへの影響はありません。
表層改良の手順は次のような感じです。
(1)表層の軟弱な地盤の土を掻き取る
(2)掻き取った箇所にその掻き取った土に固化材を混ぜて元の位置に戻す。
(3)最後に重機やローラーで締め固めて完了。

 

改良範囲は建物の外壁面より50センチ外側まで行います。
1改良深度を決める際の良好地盤とは、粘性土でN値>3、砂質土でN値>4が連続する地
層でなければなりません。
工期は通常1日から2日ほどです。

 

《表層改良に掛かる費用》
1表層改良に掛かる費用は1階の床面積が20坪程度で、深度1メートル程度を改良する場
合、およそ30~50万円ほどが目安です。深度が2メートルぐらいになると、柱状改良の
方が、安価に抑えることができます。

 

《表層改良の注意点》
・ 改良する深さよりも浅い所に地下水位がある場合は、表層改良は避けた方が良いでしょう。
・  良好な地盤が傾斜して存在する場合は表層改良は不適当です。
・  改良した土は、200トンほどの重量になり、更に、家屋の重量が加わって下の良好地
11盤に掛かるので、しっかりと地盤の許容支持力を計算する必要があります。
・  改良範囲に近接して、隣地の家屋や塀などがある場合は、掘削による影響を考慮する必
11要があります。
・  以前は地盤改良した土壌から六価クロムが溶出するという問題がありましたが、現在は
11そのような事はありません。
・  現在では無粉塵固化材が主流となっていますが、従来の固化材を使用する場合は粉塵が
11舞い上がり、近隣の迷惑になることがあります。

 

 

[改良方法2:柱状改良]
1柱状改良とは、軟弱地盤が2メートル以上8メートル以下の場合に用いられる方法で、土
の中にコンクリートの柱を造ってしまう方法です。

 

工事の手順は次のようになります。
(1)   先端からセメントミルクを注入しながら掘削
(2)   設計深度まで掘削
(3)   反転しながら機械を引き上げる
(4)   施工終了

 

工期は通常1日から2日ほどで、施工後、2~3日の養生期間を取ります。
施工には4tの大型重機の搬入が必要なので、狭小地などの工事には向いていません。

 

柱の径は60センチ。1820ミリ間隔で配置します。
1改良深度を決める際の良好地盤とは、粘性土でN値>3、砂質土でN値>4が連続する地
層でなければなりません。

 

1改良した柱は良好地盤に50センチ以上、貫入させます。
1柱状改良に掛かる費用は1階の床面積が20坪程度で、深度4~5メートル程度を改良す
る場合、およそ70~100万円ほどが目安です。

 

《柱状改良の注意点》
・  Φ60センチの柱状改良部に基礎の接地面が幅30センチ以上を確保しなければなら
11ない。
・  宅地内に擁壁がある場合は底版に柱状改良部が当たらないようにして、基礎の強度を考
11慮する必要がある。
・  工事には水道が不可欠です。着工までに仮設水道を設置しておく必要があります。

 

 

[改良方法3:鋼管杭]
1鋼管杭とは、建物の地盤が軟弱な場合に地中に打ち込む鋼製の杭のことで、深度30メー
トルほどまで施工可能です。

 

1一般住宅では、外径Φ114.3ミリor139.8ミリ、肉厚4.2ミリの、耐腐食性に優れた一般
構造用炭素鋼鋼管STK-400を用いるのが最も一般的です。

 

工事の手順は次のようになります。
(1)   杭の先端にスクリューフィンを溶接し回転させて挿入。
(2)   杭の長さが足りない場合は、溶接して足す。
(3)   支持層となる強固な地盤まで挿入。
(4)   杭の周辺を掘り、設計で支持された高さで切断。
(5)   雨水などが入らないようにフタをし、溶接して完了。

 

1工期は通常1日から2日ほどで、狭小な現場にも対応可能です。

 

1鋼管杭の長さを決める際の先端を支持地盤は、N値≧15が2m以上連続していなければ
ならない。鋼管杭工事に掛かる費用は、1階の床面積が20坪程度で、深度5~6メートル
程度の鋼管杭工事の場合、およそ110~140万円ほどが目安です。

 

 

税金の専門家からの回答
この度のご質問に関しては、税金の専門家の立場から申し上げることはございません。

 

不動産の専門家からの回答
この度のご質問に関しては、不動産の専門家の立場から申し上げることはございません。

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(メルマガ37より)