税理士からの回答
ご相談者様はじめまして。専門分野「税金」を担当しております。
田中 敏文です。宜しくお願いいたします。
相続対策については納税の話いわゆる税金対策と亡くなられた方の遺族の生活。この二つに大別されると思います。
私の立場からは、納税の話と思われますが、相続はまず遺族の今後の生活を第一に考え、それに合わせて納税を考えるのが普通です。
このためには、財産の正確な把握が大事になります。今所有している土地の立地や将来性、現預金の状況、今住んでいる建物の老朽度合いなどを調べます。
次に亡くなった後の遺族の生活などを加味して残すべき土地建物などの財産を決めます。相続によって残すべき財産が手放さなくてもよいように、 いくら納税になるのか仮計算をして対策を立てます。
やみくもに税金が安くなるかといって、借金をして建物を建てたりしても、その借金の返済が遺族の生活を圧迫するようでしたら何のための 相続対策なのかわからなくなります。相続対策は、家族で残すべき財産など将来を話し合う家族会議と思って何度も繰り返してください。 相続対策イコール相続税の節税ではありませんのでご注意ください。
以上ご参考になれば幸いです。