フラット35sの1.0%金利優遇の受付けが2011年9月で終了します。
この1.0%優遇の効果はとても大きく、住宅ローンをこれから組もうとする人はまずフラット35sを使えるか否かから検討したのではないでしょうか。
実際の住宅ローン相談でも、『「フラット35s」と「変動金利」のどちらにするか?』で悩んでいる方が多くいらっしゃいました。
でも、2011年10月からはフラット35sの金利優遇は0.3%と縮小します。
正しくは、縮小ではなく元に戻るだけなのですが、消費者心理としては「縮小」ですね。
さて、フラット35sの金利優遇幅が縮小した2011年10月以降の住宅ローンの選び方ですが、私は「10年固定」が主流になると考えています。
2011年10月からのローン選びの主な対象は「変動金利」「10年固定」「フラット35s」となるでしょう。
このときに、「フラット35s」は、団体信用生命保険料が私たちの自己負担です。「変動金利」や「10年固定」を選ぶ方は、金融機関が保険料を支払ってくれます。
この差はとても大きい。
また、最初から繰上げ返済を考えてローンを組もうと検討中の方も多くいらっしゃいます。
「フラット35s」の繰上げ返済は100万円からの受付けなので、とてもハードルが高いのです。
2011年9月までは、各金融機関は「フラット35s」に対抗するためにも「変動金利」の金利引き下げで、住宅ローンの獲得競争を繰り広げてきました。しかし、10月以降はこれまで「フラット35s」を考えていたお客様層にアピールするためにも『「10年固定」の金利引き下げでの競争が始まるのでは?』と思うのです。
2011年10月以降は各金融機関の「10年固定」の金利に注目。
このように考えているのですが、さて、どうなりますか。
『住宅ローンソムリエ®』(有)信共 代表取締役 中村 諭
モーゲージプランナー[SCMP] / ファイナンシャルプランナー[CFP(R)]
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